弊社圃場での生姜の生育状況です。
写真の品種は全て「金時生姜」ですが、見てお分かりのように
生育状況が株によって全く違います。
その原因は下の写真でわかります。
写真の撮影日は9月2日現在のものですが、
8月末まではトマトとエンサイに囲まれていました。
生姜の特性として
「乾燥を嫌い、多湿を好み、土壌水分が不足すると肥大が止まる。
生育初期は日陰を好み、生育最盛期には多日照を必要とする。」
という特性があります。
トマト、エンサイによって半日陰状態となり、風を防げた株は順調に
生育し、唯一遮るものが何もなかった1株だけが順調に生育できなかったと考えられます。
生姜の生産者の方のなかには、背の高い牧草を生姜の周りに植えて
防風、遮光をしたり里芋と交互に植えて半日陰状態を作るなどの
工夫をされている方もいます。
弊社でも里芋と混植で試験栽培していますがこのような状況です。
写真右側は柿の木の下で日陰となっており1番生育が良く、
続いて写真左側の里芋と混植しているもの、
そして写真真ん中の日光、風を最も受けてしまう株があまり
生育状況がよくありません。
来春は、栽培する場所にも気を付けて栽培してみてください。